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実は逆効果?!愛犬を不安にさせる「お出かけ前のNG行動」と安心させる秘訣

「うちの子、留守番のときにずっと吠えているみたいで……」「出かけようとすると不安そうに鳴いたり、後を追ってくる」

そんな悩みを持つ飼い主さんは多いのではないでしょうか。もしかすると、お出かけ前のあなたのちょっとした行動が、愛犬の不安を大きくしている可能性があります。

今回は、愛犬を安心させるために知っておきたい「出かける前にしてはいけないこと(NG行動)」と、その代わりにすべき効果的な対応を詳しく解説します。愛犬との留守番を、お互いにとって穏やかな時間にするためのヒントが満載です。

なぜ犬は留守番に不安を感じるの?

犬は本来、群れで暮らす動物です。家族である飼い主と一緒にいることが安心の源であり、その存在が突然いなくなることに強いストレスを感じる生き物です。特に、犬にとって飼い主の不在は、安全が脅かされる、あるいは何か悪いことが起こるという漠然とした不安につながることがあります。

また、犬は飼い主の行動や雰囲気の変化にとても敏感です。鍵の音、バッグを持つ動作、コートを羽織る、靴を履くタイミングなど、飼い主さんのルーティンとなる行動から「置いていかれる」と察知し、強い緊張状態になるのです。これらのサインが、留守番に対する不安や分離不安の引き金となることがあります。

ついやってしまう!愛犬の「不安をあおる」NG行動

愛犬が可愛くて、ついやってしまいがちな行動が、実は逆効果になっているかもしれません。良かれと思ってしていることが、かえって愛犬の不安を増幅させてしまうことがあります。

1. 何度も声をかけてしまう・大げさな別れの挨拶

「行ってくるね」「いい子で待っててね」「ごめんね」と声をかけたくなる気持ちはよくわかります。しかし、これを繰り返すことで犬は「何か特別なことが起きる」「飼い主がいつもと違う」と察し、逆に不安を強めてしまうのです。

特に、しつこく撫でたり、何度も目を見つめたりする行動は逆効果です。犬にとっては「飼い主が不安そうにしている(=いつもと違う変な雰囲気)=自分も不安になる」という認識になり、飼い主の不安が犬に伝播してしまいます。

2. 出発準備を大げさに見せる・音を立てる

鍵をジャラジャラ鳴らす、バッグをドサッと置く、コートを羽織る、靴を履く——これらはすべて「お留守番開始」のサインとして犬が記憶してしまいやすい行動です。

こうした行動が始まるたびに吠えたりソワソワし始める犬は、これらの音や動作と「飼い主の不在」が強く条件付けされてしまっている状態です。犬は賢いので、これらの準備行動が始まるたびに「ああ、飼い主がいなくなっちゃう」と予期してしまい、その時点で強いストレスを感じてしまうのです。

3. 見つめながらゆっくりドアを閉める・名残惜しそうな態度

別れのとき、つい「大丈夫かな?」「ごめんね」という気持ちをこめて、愛犬の顔をじっと見つめながらゆっくりとドアを閉めてしまいがちです。

しかし、この“名残惜しそうな態度”が、犬にとっては「飼い主が去ることに何か特別な意味がある」「飼い主が不安そうにしている=自分も不安になるべきだ」という「不安の根拠」になります。後ろ髪を引かれる思いでも、スッと自然に出て行くのが、犬の不安を最小限に抑える上では理想的なのです。

愛犬を安心させる出かけ方とは?今日からできる実践テクニック

では、愛犬が安心して留守番できるようになるためには、飼い主はどのように行動すれば良いのでしょうか?ポイントは「特別感をなくすこと」と「ポジティブな関連付け」です。

1. 30分前から“いつも通り”を演出する

出かける直前だけ態度を変えるのではなく、出かける30分ほど前からは、声をかけず、自然な態度で過ごすことを意識しましょう。急に優しくなる、急にテンションが変わる、などの“違和感”は、犬の警戒を強めます。

テレビを見たり、部屋をうろうろしたりするなど、いつもと同じような過ごし方を心がけましょう。これにより、犬は「飼い主が出かけることは特別なことではない」と認識しやすくなります。

2. 特別なおもちゃや知育トイを用意する

「お留守番=楽しいことがある」と思わせるのが、犬の不安を軽減する効果的な方法です。

  • ポジティブな関連付け: 例えば、コングなど中にフードやおやつを詰めた知育トイを、出かける直前に与えることで、「飼い主がいない時間=美味しいものが食べられる楽しい時間」と認識してくれるようになります。
  • 特別感を演出: 重要なのは、このおもちゃや知育トイは“お留守番のときだけ”出すこと。これにより、留守番が愛犬にとって待ち遠しいポジティブなイベントになります。

3. 無言で、サッと出かける

玄関で「行ってきます」と言いたくなる気持ちをグッとこらえましょう。静かに、いつものように靴を履いて、何も言わずにドアを閉める。これが最も理想的な出かけ方です。

また、ドアの音や鍵の音が刺激になっている場合は、音を静かにする工夫も有効です。クッション素材をドアに貼って音を緩和する、静音タイプの鍵に替えるなどの対策も検討しましょう。玄関を出た後も、しばらくは物音を立てずに静かに去るようにすると良いでしょう。

帰宅後の行動も、実は大事!

お出かけ前の行動だけでなく、帰宅後の行動も、愛犬の留守番に対する不安に影響を与えます。

ついつい「ただいまー!」と興奮して帰宅し、愛犬が大騒ぎする様子につられて飼い主も興奮してしまうと、この一連の行動が、留守番中の不安を強める原因にもなりえます。犬は「飼い主が帰ってきたら大興奮する」という学習をしてしまい、その興奮が「早く帰ってきてほしい」という不安を増幅させてしまうのです。

帰宅後は、まずは静かに荷物を片付けたり、しばらく無言で過ごしたりしてから犬に声をかけましょう。愛犬が落ち着いてから優しく接することで、「帰ってくる=穏やかな時間が戻る」と学習します。これにより、留守番中に大騒ぎする必要がないことを理解するようになります。

まとめ

そっけないくらいがちょうどいい。いつもの日常を大切に

愛犬にとって、飼い主との「別れ方」はとても重要です。過度な演出や感情的な行動は、むしろ愛犬の不安をあおる原因になります。

  • 出かける前は“そっけないくらいがちょうどいい”。
  • 無言で、淡々と、そして安心できる習慣を取り入れることが、愛犬の心を穏やかに保つ秘訣です。

明るい「いってらっしゃい」を演出するよりも、何気ない「いつもの日常」を大切にしてあげることで、愛犬は飼い主が出かけることを過度に心配しなくなり、留守番の時間を安心して過ごせるようになるでしょう。愛犬と飼い主、お互いにとってストレスの少ない生活を送るための第一歩を、今日からぜひ始めてみてください。

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