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愛犬との自宅避難対策!地震・風水害から家で安全に過ごすチェックリスト

災害が発生した時、必ずしも避難所へ行くことが最善の選択肢とは限りません。自宅の安全が確保できる場合や、避難所での集団生活が愛犬にとって大きなストレスになる場合など、「自宅避難」という選択肢も視野に入れる飼い主さんが増えています。

しかし、自宅避難を成功させるためには、事前の準備と対策が不可欠です。特に、愛犬と共に安全に家で過ごすためには、人間だけの備えでは不十分な点も。今回は、地震や風水害(台風、大雨など)が発生した際に、愛犬と飼い主が自宅で安全に過ごすための具体的な対策とチェックリストを、プロの視点から詳しく解説します。いざという時に慌てないためにも、今日からできることから始めて、愛犬と安心できる我が家を築きましょう。

なぜ「自宅避難」という選択肢も考えるべきなの?

災害時の避難方法として「避難所へ行く」ことが一般的ですが、自宅避難にはいくつかのメリットとデメリットがあります。

自宅避難のメリット

  • 愛犬へのストレス軽減: 慣れない避難所での集団生活や、ケージ内での長時間滞在は、愛犬にとって大きなストレスです。住み慣れた自宅で過ごせることは、心身への負担を大幅に軽減できます。
  • 行動の自由度が高い: 避難所のような制約が少なく、愛犬のペースに合わせたケアや運動が可能です。
  • プライバシーの確保: 周囲の目を気にせず、落ち着いて過ごせます。
  • 物資の管理がしやすい: 備蓄している物資をすぐに使うことができ、管理が容易です。

自宅避難のデメリット

  • 家屋の損傷リスク: 建物が半壊・全壊したり、二次災害(火災、土砂崩れ、浸水など)の危険がある場合は、自宅避難は不可能です。
  • ライフラインの停止: 電気、ガス、水道などのライフラインが停止した場合、それに対応できる準備が必須です。
  • 情報の遮断: 避難所のように直接的な情報提供がない場合、状況把握が遅れる可能性があります。
  • 医療体制の不備: 災害時は動物病院も被災している可能性があり、医療が必要になった場合にすぐに対応できないこともあります。

これらのメリットとデメリットを理解し、自宅避難が可能かどうかを判断するためにも、事前の対策が非常に重要になります。

地震対策!愛犬も守る「室内安全チェックリスト」

地震発生時に最も危険なのは、家具の転倒や物の落下です。愛犬の安全な居場所を確保するために、家の中を徹底的に見直しましょう。

1. 家具の転倒・落下防止

  • 家具の固定: タンス、食器棚、冷蔵庫など、背の高い家具はL字金具や突っ張り棒で壁や天井にしっかりと固定しましょう。愛犬が体をぶつけたり、倒れて下敷きになったりするのを防ぎます。
  • 棚や高所の物: 棚の上に置いてある、落ちてくる可能性のある物は、床に降ろすか、滑り止めシートを敷く、扉に開閉防止ロックをつけるなどの対策をしましょう。特に、割れ物や重いものは危険です。
  • 窓ガラスの飛散防止: 窓ガラスに飛散防止フィルムを貼ることで、ガラスの破片が飛び散るのを防ぎ、愛犬が怪我をするリスクを減らせます。カーテンを閉めておくことも有効です。

2. 愛犬の安全スペース確保

  • 安全な避難場所の確保: 家具の少ない部屋や、倒れてくる物がない場所を「愛犬の安全スペース」として確保し、普段から愛犬を慣れさせておきましょう。クレートやケージを安全な場所に設置するのも良い方法です。
  • 出入り口の確保: 家具などが倒れて出入り口を塞いでしまう可能性も考慮し、複数の避難経路を確保しておくことが理想です。

3. 誤飲・感電防止

  • 危険物の片付け: 床に落ちている小さなもの(電池、薬、クリップ、紐など)、愛犬が噛み砕けるプラスチック製品などは、必ず片付け、愛犬が届かない場所に保管しましょう。災害時は、物の散乱により誤飲のリスクが高まります。
  • コード類の保護: 家電のコードや充電ケーブルなどは、愛犬が噛んで感電したり、火災の原因になったりする危険があります。コードプロテクターで保護したり、高い位置にまとめたりする対策が必須です。

風水害対策!浸水・停電に備える「快適ホームチェックリスト」

台風や大雨による風水害では、浸水や停電のリスクが高まります。これらに備えることで、愛犬と安心して自宅で過ごせます。

1. 浸水対策

  • 愛犬の避難場所確保: 浸水の可能性がある場合は、愛犬がすぐに高い場所へ移動できるよう、段差や避難スペースを確保しておきましょう。2階がある家なら、事前に2階への避難経路を確保し、必要な物資を上げておくのが賢明です。
  • 土嚢や止水板の準備: 玄関や窓からの浸水を防ぐために、土嚢や止水板の準備を検討しましょう。
  • 排水溝の掃除: 雨水がスムーズに流れるよう、事前に庭やベランダの排水溝を掃除しておきましょう。

2. 停電対策

  • 照明の確保: 懐中電灯、ランタン、ヘッドライトなど、複数の照明器具を用意し、電池の残量を定期的に確認しましょう。愛犬が暗闇を怖がる場合もあるため、常に灯りを確保できるようにしておくと安心です。
  • 電源の確保: スマートフォンや携帯電話の充電用に、モバイルバッテリーやポータブル電源を準備しておきましょう。愛犬に関する情報収集や、連絡手段の確保に不可欠です。
  • 温度管理: エアコンが使えない場合に備え、夏場は冷却マットや保冷剤、冬場は毛布や湯たんぽなど、愛犬の体温を調節できるグッズを用意しておきましょう。熱中症や低体温症のリスクを軽減できます。

3. 食料・水の備蓄(愛犬用)

自宅避難でも、ライフラインが停止する可能性を考慮し、最低でも5~7日分のフードと水を備蓄しておきましょう。これについては、以前の記事「愛犬の命を守る「水」の備蓄と管理」で詳しく解説しています。

  • フード: 普段愛犬が食べているものを、密閉容器に入れて備蓄。
  • 水: 飲用水と、体を拭くなどの生活用水も確保。
  • 食器: 携帯用や使い捨てのものも準備。

4. 衛生用品の備蓄(愛犬用)

断水時でも愛犬の衛生を保てるよう、以下のものを備蓄しましょう。

  • ペットシーツ・処理袋: 十分な量を確保。
  • ウェットティッシュ・ドライシャンプー: 水なしで体を清潔に保つために。
  • 消臭スプレー: 快適な環境維持のために。

自宅避難を成功させるための「心構え」と「連携」

物理的な準備だけでなく、飼い主自身の心構えと、家族や地域との連携も非常に重要です。

  • 家族で災害時の役割分担: 災害時に誰が愛犬のケアを担当するか、どのように連絡を取り合うかなど、家族で事前に話し合い、役割分担を決めておきましょう。
  • 近隣住民との連携: 日頃から近隣住民と良好な関係を築き、いざという時には助け合える体制を整えておくことも大切です。ペットを飼っていることを伝えておくのも良いでしょう。
  • 自治体の情報を常に確認: 自宅避難中も、自治体からの避難情報や災害情報をラジオやモバイルバッテリーで充電したスマートフォンなどで常に確認し、状況に応じて避難所への移動も検討できる準備をしておきましょう。
  • 愛犬の体調管理: ストレスから体調を崩しやすいので、愛犬の様子をこまめに観察し、異変があればすぐに動物病院へ連絡できるよう、準備と情報収集を怠らないようにしましょう。

まとめ:愛犬との「安心できる我が家」は、あなたの備えから

愛犬との自宅避難は、住み慣れた場所でストレスなく過ごせるという大きなメリットがあります。しかし、そのためには、地震や風水害に対する具体的な対策を事前に講じ、ライフラインが停止しても愛犬と快適に過ごせるだけの備蓄と環境を整えることが不可欠です。

  • 家具の固定やガラス飛散防止など、地震対策を徹底する
  • 浸水対策や停電対策で、風水害に備える
  • フード、水、衛生用品など、愛犬用の備蓄を万全にする
  • 家族や地域との連携も視野に入れ、心構えを共有する

これらのチェックリストを活用し、今日からできることから少しずつ始めてみてください。あなたの準備が、愛犬との「安心できる我が家」を作り、どんな災害も共に乗り越える力となるでしょう。備えあれば憂いなし。愛する愛犬と共に、心穏やかな毎日を過ごすために、今できる最善の備えをしましょう。

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