ドッグランをもっと楽しむ！マナー・トラブル回避術と愛犬に合った遊び方

遊び・アクティビティ

愛犬がノーリードで自由に走り回り、他の犬と楽しく交流できるドッグランは、愛犬家にとってまさに夢のような場所！広々とした空間で、愛犬が心ゆくまで遊び、ストレスを発散する姿を見るのは、飼い主さんにとっても最高の喜びですよね。

しかし、ドッグランは多くの犬と飼い主さんが集まる場所だからこそ、マナーやルールを守り、トラブルを未然に防ぐ知識が不可欠です。「うちの子は大丈夫」「ちょっとくらい」という安易な考えは、思わぬ事故や他の利用者との衝突に繋がりかねません。愛犬がドッグランで最高の時間を過ごすためには、飼い主さんが責任を持って環境を理解し、適切な対応をすることが重要です。

今回は、ドッグランを100倍楽しむためのマナーとトラブル回避術、そして愛犬の性格に合わせた遊び方まで、プロの視点から徹底解説します。今日から実践できる具体的なヒントで、愛犬と安全に、そして心ゆくまでドッグランを満喫しましょう！

ドッグラン利用前に知っておくべきこと：準備と心構え

ドッグランを最大限に楽しむためには、事前の準備と心構えが大切です。

ワクチン接種と狂犬病予防接種: 必須です。接種証明書の提示を求められる場合がほとんどなので、必ず携帯しましょう。
ノミ・ダニ予防: 他の犬や環境から感染するリスクを減らすためにも、定期的な予防は欠かせません。
基本的なしつけができているか: 「おいで（呼び戻し）」「おすわり」「待て」などの基本的な指示が聞けることは最低限の条件です。興奮した状態でも飼い主の指示が聞けるように練習しておきましょう。
体調の確認: 体調が悪い、発情期（メスの場合）、怪我をしているなどの場合は利用を控えましょう。他の犬への感染や、トラブルの原因になる可能性があります。
持ち物リスト: 排泄物処理用品（マナーポーチ、袋、水）、飲み水と水飲み皿、リード、カラー（またはハーネス）、お気に入りのおもちゃ（壊れにくいもの）、ウェットティッシュ、必要であれば愛犬用おやつなど。

ドッグランでのマナーとトラブル回避術：安全に楽しむために

多くの犬と人が集まる場所だからこそ、以下のマナーとルールを厳守することが重要です。

1. 入場・退場時のルールを守る

リードは必ず着用: ドッグランのゲートを開ける前と閉めた後も、必ずリードを着用しましょう。他の犬が飛び出してしまったり、愛犬が興奮して予期せぬ行動を取ったりするのを防ぎます。
他の犬に注意: ゲート付近にいる犬に配慮し、興奮している犬や、ゲートをじっと見ている犬がいないか確認してから出入りしましょう。

2. 排泄物の処理は徹底する

即座に処理: 愛犬が排泄したら、すぐに排泄物を回収し、規定の場所に捨てましょう。おしっこの場合は、水で流すのがマナーです。
ランに入る前に排泄を済ませる: 可能であれば、ドッグランに入る前に排泄を済ませておくと、ランの中での粗相を減らせます。

3. 愛犬から目を離さない

常に愛犬を観察: ドッグランでは、愛犬から目を離さず、常にその行動を観察しましょう。他の犬との関係性や、ストレスサインを見逃さないことが重要です。
スマホや会話に夢中にならない: 愛犬が危険な状況に巻き込まれたり、他の犬に迷惑をかけたりするリスクが高まります。

4. 他の犬との接し方：配慮と思いやり

無理な接触は避ける: 他の犬に無闇に近づいたり、触ったりしないようにしましょう。犬同士にも相性があり、触られたくない犬もいます。必ず飼い主さんの許可を得てからにしましょう。
マウンティング行為は止めさせる: 愛犬が他の犬にマウンティング（乗りかかる行為）をしようとしたら、すぐに止めさせましょう。これは、相手の犬へのストレスやトラブルの原因になります。
「おいで」の指示で呼び戻せるように: 興奮しすぎている時や、他の犬とのトラブルになりそうな時は、すぐに愛犬を呼び戻せるようにしておきましょう。
遊び方にも配慮: 愛犬が他の犬を追いかけ回しすぎたり、一方的に遊びを強要したりしないよう、飼い主さんが介入してコントロールしましょう。
おやつ・おもちゃの使用は慎重に: ドッグラン内でおやつや自分のおもちゃを出すと、他の犬が興奮したり、奪い合いになったりする可能性があります。使用する場合は、周りの状況をよく見て、トラブルにならないよう細心の注意を払いましょう。

5. トラブルが起きたら：冷静な対処法

すぐに引き離す: 犬同士がケンカになりそうになったら、すぐにリードをつけて引き離しましょう。感情的に怒鳴ったり、犬を叩いたりするのは逆効果です。
飼い主同士で冷静に話し合う: 万が一トラブルが起きてしまったら、感情的にならず、相手の飼い主さんと冷静に状況を話し合い、必要であれば連絡先を交換しましょう。
係員がいれば報告する: 管理者がいるドッグランであれば、トラブルを報告し、指示に従いましょう。

愛犬に合ったドッグランでの遊び方：個性を尊重する

全ての犬が他の犬と走り回るのが好きとは限りません。愛犬の性格やタイプに合わせて、ドッグランでの楽しみ方を見つけてあげましょう。

タイプ1：他の犬と遊びたい犬 積極的に他の犬に誘いをかけ、追いかけっこやプロレスごっこを楽しむタイプ。遊びがエスカレートしすぎないか、トラブルにならないかをよく観察し、必要であれば介入してクールダウンさせましょう。
タイプ2：飼い主と遊びたい犬 他の犬にはあまり興味がなく、飼い主とボール遊びやフリスビーを楽しむタイプ。ノーリードでの呼び戻し練習や、広い場所での集中力トレーニングにも最適です。ただし、他の犬の邪魔にならないよう配慮しましょう。
タイプ3：マイペースな犬（匂い嗅ぎに夢中な犬） 走り回るよりも、地面の匂いを丹念に嗅ぎ、探索を楽しむタイプ。これは犬にとって非常に重要な本能的な行動です。無理に走らせようとせず、自由に探索させてあげましょう。他の犬に邪魔されないよう、注意して見守ることが大切です。
タイプ4：臆病な犬・犬見知りな犬 他の犬や人に慣れていない、または過去に嫌な経験があるタイプ。無理に交流させる必要はありません。人が少ない時間帯を選んだり、小型犬専用エリアを利用したり、リードをつけたまま周囲を観察させたりすることから始めましょう。無理強いはせず、愛犬が安心できる距離を保ち、ポジティブな経験を少しずつ積ませることが重要です。

【ポイント】 * 愛犬が他の犬から遊びを誘われた時に、怖がっているサイン（カーミングシグナルなど）を見せているのに、相手の犬がしつこく誘ってくる場合は、飼い主が間に入って愛犬を守ってあげましょう。