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犬の「排泄のしぐさ」で健康チェック!おしっこ・うんちのサインからわかる愛犬の健康状態

毎日の散歩や自宅での排泄は、愛犬の健康状態を知る上で非常に重要なバロメーターです。私たちはつい、おしっこの量やうんちの形だけに注目しがちですが、実は排泄時の「しぐさ」にも、愛犬の心や体に隠された大切なサインが隠されています。普段と違う排泄のしぐさに気づくことは、病気の早期発見やストレスの兆候を読み取ることに繋がり、愛犬の健康を守るための大きな手がかりとなります。

この記事では、犬のおしっこやうんちの様子だけでなく、排泄前後や最中に見られる様々な「しぐさ」に焦点を当て、それらが示す健康状態や心理について深く掘り下げて解説します。愛犬の排泄行動から読み取れる異変を見逃さず、今日からできる健康チェックのポイントと、適切な対応方法をご紹介しましょう。

犬のおしっこ・うんちの「しぐさ」からわかること

愛犬が排泄する時の行動には、驚くほど多くの情報が詰まっています。普段の行動と比較しながら、どのようなしぐさに注目すべきかを見ていきましょう。

  • 1. 排泄前のしぐさ おしっこやうんちをする前には、犬は特徴的なしぐさを見せることが多いです。これらの変化は、排泄器官の不調や環境への不満を示唆している可能性があります。
    • 落ち着きなくうろうろする、ソワソワする: 排泄のサインとして一般的ですが、頻繁に場所を探したり、何度も座ろうとしてはやめたりする場合は、排泄の際に痛みや違和感があるのかもしれません。膀胱炎や尿路結石、便秘などが考えられます。
    • 地面を念入りに嗅ぎ回る: 排泄場所を探す行動の一環ですが、異常に長い時間嗅ぎ回る場合や、特定の場所にしつこく執着する場合は、その場所の匂いに強い興味があるか、あるいは自分の排泄場所が定まらないストレスを感じている可能性があります。
    • 姿勢が定まらない、震える: 排泄体勢を取りにくい、あるいは体勢を取ると震える場合は、関節の痛み、椎間板ヘルニア、神経系の問題など、身体的な不調が疑われます。特に、普段と違う体勢で排泄しようとする場合は注意が必要です。
    • マーキング行動の増加: 足を高く上げる、何度も少量を出すなどのマーキング行動が増える場合は、縄張り意識の強まりや、ストレス、あるいは膀胱炎などの泌尿器系の問題が考えられます。
  • 2. 排泄中のしぐさ 排泄している最中の様子は、特に体内の状態を映し出します。痛みや困難がないか、注意深く観察しましょう。
    • 唸る、鳴く、苦しそうにする: 排泄時に唸ったり、小さな鳴き声を出したり、明らかに苦しそうな表情を見せる場合は、痛みがあるサインです。おしっこなら膀胱炎、尿路結石、前立腺肥大(オスの場合)、うんちなら便秘、下痢による肛門の炎症、または消化器系の疾患が考えられます。
    • 排泄に時間がかかる、何度も力む: スムーズに排泄できない場合、特にうんちの際に長時間力んだり、何度も体勢を変えたりする場合は、便秘や腸の動きの低下、または肛門周辺の疾患(肛門腺炎など)が疑われます。おしっこの場合も、頻尿や排尿困難の兆候かもしれません。
    • 後ろを振り返る、お尻を気にする: 排泄中に頻繁に振り返ったり、お尻のあたりを気にしたりする場合は、肛門周辺の違和感や痛み、あるいは下痢による不快感がある可能性があります。肛門腺の異常や、寄生虫の感染も考えられます。
    • 体を舐める: 排泄後に陰部や肛門周りを異常に舐め続ける場合は、痒みや炎症、または感染症の兆候かもしれません。清潔を保てていない場合も舐めることがあります。
  • 3. 排泄後のしぐさ 排泄を終えた後の行動も、愛犬の健康状態や精神状態を示しています。
    • 地面を掻く(キックバック): うんちの後、後ろ足で地面を勢いよく掻く行動は、自分の匂いを拡散させて縄張りを主張する本能的な行動です。これは健康的なサインであり、心配はいりません。
    • 元気がない、すぐ横になる: 排泄後にぐったりしていたり、すぐに横になって動きたがらなかったりする場合は、体力を消耗するほど排泄に苦労した、あるいは排泄自体が体調不良のサインである可能性があります。
    • 落ち着かない、不安そう: 排泄後にそわそわしたり、隠れようとしたりする場合は、排泄中に何か嫌な経験をした(大きな音、他の犬に驚かされたなど)か、あるいは体調不良からくる不安を感じているのかもしれません。

排泄物のチェックと獣医師への相談の目安

排泄のしぐさと合わせて、おしっこやうんちそのものの状態も毎日チェックすることが非常に重要です。そして、異常が見られた場合の受診の目安を知っておきましょう。

  • おしっこのチェックポイント
    • 色: 健康な犬のおしっこは薄い黄色〜麦わら色です。色が濃すぎる(脱水や肝臓の問題)、赤っぽい(血尿、膀胱炎、結石)、オレンジ色(肝臓や胆道の問題)、濁っている(細菌感染、結晶)場合は異常です。
    • 量と頻度: 普段より量が極端に少ない、または多すぎる、頻繁に行くのに少量しか出ない場合は、腎臓病、糖尿病、膀胱炎、尿路結石などが考えられます。
    • 臭い: 普段よりアンモニア臭が強い、あるいは甘酸っぱい臭いがする場合は、脱水や糖尿病の可能性があります。
  • うんちのチェックポイント
    • 形と硬さ: 健康なうんちは、拾い上げやすいバナナ状で、適度な硬さがあります。コロコロと硬すぎる(便秘、水分不足)、泥状や水っぽい(下痢、消化不良、寄生虫、ウイルス感染)、形がない(消化不良、感染症)場合は異常です。
    • 色: 健康なうんちは、フードの色を反映した茶色系です。黒っぽい(上部消化管からの出血)、赤っぽい(下部消化管からの出血、炎症)、白っぽい(胆汁の分泌不良、肝臓の問題)場合は異常です。
    • 内容物: 異物(毛、草、プラスチックなど)、寄生虫(白くて動くもの)、未消化のフード、粘液、血液などが混じっていないか確認しましょう。
  • 獣医師への相談の目安 以下の症状が見られた場合は、早めに動物病院を受診してください。
    • 排泄時に明らかな痛みや苦痛を伴う。
    • おしっこやうんちの色、形、量、頻度が数回にわたって異常である。
    • 排泄のしぐさだけでなく、食欲不振、元気がない、嘔吐、下痢などの他の症状も併発している。
    • 排泄が全くできない、または非常に困難な状態が続く。
    • お尻を気にする、肛門周りを舐め続ける行動が執拗である。

まとめ

排泄のしぐさは愛犬の健康のサイン

愛犬の排泄行動は、日々の健康状態を把握するための「健康の通信簿」とも言えます。排泄物だけでなく、その前後のしぐさや様子を注意深く観察することで、愛犬が発している小さな異変のサインを見逃さずに済みます。

  • 排泄前のソワソワや定まらない姿勢は、痛みや不安のサインかも。
  • 排泄中の苦痛を伴うしぐさや困難は、消化器・泌尿器系の不調を疑う。
  • 排泄後の行動にも、ストレスや疲労の兆候が表れることがある。
  • おしっこやうんちの色・形・量・臭いも合わせて毎日チェックする。
  • 異常を感じたら自己判断せず、速やかに獣医師に相談する。

愛犬の排泄のしぐさに敏感になり、日々の変化を見守ることは、病気の早期発見やストレスの軽減に繋がり、愛犬が長く健康で快適な生活を送るための大切な飼い主の務めです。今日から、愛犬の「排泄のしぐさ」に意識を向けてみましょう。

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