公開日：2025年6月17日

【カサカサ肉球対策】犬の足裏ケア完全版！ひび割れ予防と保湿マッサージ

お手入れ

愛犬との楽しい散歩から帰ってきて、ふと足裏を見てみたら「肉球がカサカサしている…」「ひび割れて、なんだか痛そう」と感じたことはありませんか？犬の肉球は、体を支え、衝撃を吸収し、体温調節にも関わる、非常に重要な役割を持つ部位です。しかし、アスファルトの熱さや冷たさ、乾燥した空気、固い地面との摩擦など、日々の生活の中で様々な刺激にさらされており、適切なケアを怠ると、乾燥、ひび割れ、炎症などのトラブルを引き起こしてしまうことがあります。

肉球のトラブルは、愛犬に痛みや不快感を与え、歩行を嫌がるようになったり、皮膚病につながったりすることもあります。この記事では、愛犬の肉球が乾燥したりひび割れたりする主な原因と、肉球のトラブルがもたらす影響を詳しく解説します。そして、愛犬の肉球を健康に保つための具体的なケア方法、ご自宅でできるマッサージのコツ、さらに肉球ケアにおすすめのアイテム選びまでを徹底解説します。愛犬が快適に、そして安全に過ごせるように、今日からできることを実践していきましょう。

なぜ愛犬の肉球はトラブルを起こしやすい？その原因

愛犬の肉球は、普段の生活の中で様々な刺激にさらされており、トラブルが起こりやすい部位です。

環境要因

乾燥: 特に冬場の乾燥した空気は、肉球の水分を奪い、カサつきやひび割れの原因となります。エアコンや暖房の効いた室内も同様です。
温度変化: 夏の熱いアスファルトは肉球に火傷を負わせる可能性があります。逆に冬の凍結した路面や雪、冷たい地面も肉球にダメージを与えます。
路面の摩擦と刺激: 舗装されたアスファルトやコンクリートなど、固く粗い路面を日常的に歩くことで、肉球は常に摩擦や刺激を受けています。これにより、肉球の皮膚が厚くなりすぎたり、逆に削れて傷ついたりすることがあります。
化学物質の付着: 散歩中に、除草剤、融雪剤、洗剤などの化学物質が肉球に付着し、皮膚炎やアレルギー反応を引き起こすことがあります。

生活習慣と体質

過度な運動: 特にアスファルトなどの硬い路面での長時間の運動や激しい運動は、肉球に大きな負担をかけ、炎症や損傷を引き起こすことがあります。
加齢: シニア犬になると、皮膚の再生能力や弾力性が低下するため、肉球も乾燥しやすくなったり、ひび割れやすくなったりします。
アレルギー・アトピー性皮膚炎: アレルギー体質の犬は、皮膚全体が敏感なため、肉球にも炎症や痒みが出やすく、乾燥やひび割れにつながることがあります。
栄養不足: 皮膚の健康に必要な栄養素（特にオメガ3脂肪酸、ビタミンA、Eなど）が不足していると、肉球の乾燥や皮膚トラブルが起こりやすくなります。
特定の病気: 稀に、亜鉛欠乏症や自己免疫疾患など、特定の病気が肉球の異常を引き起こすことがあります。

肉球トラブルが愛犬にもたらす影響

肉球の乾燥やひび割れを放置すると、愛犬に様々な不快感や健康上のリスクをもたらします。

痛みと不快感: ひび割れた肉球は、人間のかかとのひび割れと同じように、歩くたびに痛みを感じさせます。これにより、散歩を嫌がったり、足を庇うような歩き方になったりすることがあります。
炎症と感染症: ひび割れや傷から細菌が侵入し、炎症（肉球炎）を起こしたり、膿を持ったりすることがあります。重症化すると、抗生物質による治療が必要になることもあります。
歩行の異常と体の負担: 肉球の痛みを庇う歩き方は、関節や骨格に負担をかけ、長期的に見ると、関節炎などの整形外科的な問題につながる可能性があります。
滑りやすくなる: 乾燥して固くなった肉球は、本来のクッション性やグリップ力が低下するため、フローリングなどの滑りやすい床で転倒しやすくなり、怪我のリスクが高まります。
体温調節機能の低下: 肉球は犬にとって重要な体温調節器官の一つです。肉球の健康が損なわれると、体温調節機能にも影響が出る可能性があります。

愛犬の肉球を健康に保つためのケア方法

肉球のトラブルを予防し、健康を維持するためには、日頃からの継続的なケアが不可欠です。

1. 定期的なチェックと清潔保持

毎日チェック: 散歩から帰った後など、毎日愛犬の肉球をチェックする習慣をつけましょう。汚れ、傷、赤み、腫れ、ひび割れなどがないか確認します。
優しく拭き取る: 散歩後は、濡らしたタオルや犬用のウェットシートなどで、肉球の間の汚れや付着した異物を優しく拭き取り、清潔に保ちましょう。
肉球の間の毛の処理: 肉球の間に伸びた毛は、汚れが絡まりやすく、滑りやすくなる原因にもなります。定期的にカットし、清潔を保ちましょう。ただし、ハサミで皮膚を傷つけないよう、バリカンを使用するなど細心の注意を払いましょう。

2. 肉球保湿ケア

乾燥やひび割れ対策には、保湿が最も重要です。

肉球クリーム・バームの使用: 犬用の肉球クリームやバームを、毎日、あるいは乾燥が気になる時に塗ってあげましょう。
- 選び方: 必ず犬が舐めても安全な成分で作られているものを選びましょう。シアバター、ミツロウ、ココナッツオイルなどが配合されたものが一般的です。
- 塗り方: 少量を指に取り、肉球全体に優しくなじませるように塗ります。特に乾燥やひび割れが気になる部分には、念入りに塗り込みましょう。塗った後、愛犬がすぐに舐めてしまわないよう、しばらく抱っこしたり、おやつを与えたりして気をそらすと良いでしょう。
保湿効果のあるシャンプー・リンス: シャンプーの際に、保湿成分が配合されたものを選ぶことも、全身の皮膚、ひいては肉球の乾燥対策に役立ちます。

3. 環境対策

散歩の時間帯と場所の工夫: 夏は日中の熱い時間帯（アスファルトが50℃以上になることも）を避け、早朝や夜の涼しい時間帯に散歩しましょう。冬は凍結した路面や雪の上を長時間歩かせないように注意が必要です。可能な場合は、土や草地など、肉球に優しい路面を選びましょう。
犬用ブーツや靴の活用: 特に極端な暑さ・寒さ、あるいは化学物質が撒かれている場所を歩く際には、犬用のブーツや靴を着用させることで、肉球を保護することができます。ただし、慣れるまでに時間がかかる場合があるので、室内で少しずつ練習させましょう。
室内環境の配慮: フローリングなどの滑りやすい床には、カーペットや滑り止めマットを敷くことで、肉球への負担を減らし、転倒による怪我を予防できます。冬場は、加湿器を使用するなどして室内の乾燥を防ぎましょう。

自宅でできる！愛犬の肉球マッサージのコツ

肉球マッサージは、血行促進だけでなく、愛犬との絆を深める効果も期待できます。

マッサージのメリット

血行促進: マッサージにより肉球の血行が良くなり、新陳代謝が活性化されます。
リラックス効果: 優しくマッサージすることで、愛犬はリラックスし、ストレス軽減にもつながります。
愛犬との絆を深める: マッサージはスキンシップの一種であり、愛犬との信頼関係を深める大切な時間になります。
異常の早期発見: 日常的に肉球に触れることで、小さな異変にも気づきやすくなります。

マッサージの具体的な手順

肉球マッサージは、愛犬がリラックスしている時に行いましょう。

愛犬を落ち着かせる: 愛犬が伏せている時や、抱っこしている時など、リラックスしている状態を選びます。優しく声をかけ、撫でてあげましょう。
足先を優しく持つ: 片手で愛犬の足先を優しく持ちます。無理に引っ張ったり、強く握ったりしないようにしましょう。
肉球をマッサージ:
- 親指の腹を使って、各肉球を円を描くように優しくマッサージします。
- 肉球と肉球の間も、指の腹で軽く押すようにマッサージしましょう。
- 肉球クリームを塗りながら行うと、滑りが良くなり、保湿効果も高まります。
指の間もチェック: 指の間も、汚れや炎症がないかチェックしながら、優しく広げてマッサージします。
爪の付け根も: 爪の付け根も軽く揉むようにマッサージしてあげましょう。
褒めてご褒美: マッサージが終わったら、「気持ちよかったね」と優しく声をかけ、褒めてご褒美を与えましょう。