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【犬に与えてはいけない危険な食べ物リスト】中毒症状と緊急時の対処法

「このおやつ、少しだけなら大丈夫かな?」「人間が食べているものを欲しがるから、ついついあげてしまう…」愛犬の愛らしい姿を見ると、つい食べ物をシェアしたくなる飼い主さんは多いのではないでしょうか。しかし、人間の食べ物の中には、犬にとっては少量でも重篤な中毒症状を引き起こしたり、最悪の場合、命に関わる危険な食材が数多く存在します。

犬と人間では体の仕組みや消化能力が異なるため、人間にとっては何でもない食べ物でも、犬にとっては毒となる場合があります。特に、愛犬が好奇心旺盛な子犬であったり、留守番中に誤って食べてしまったりするリスクも考慮し、飼い主さんが危険な食材について正しい知識を持つことが、愛犬の命を守る上で非常に重要です。万が一、危険なものを口にしてしまった場合の対処法を知っておくことも、いざという時の冷静な行動につながります。

この記事では、愛犬を飼い始めたばかりの飼い主さん向けに、犬に与えてはいけない代表的な危険な食べ物のリスト、それぞれの食材が引き起こす中毒症状、そして万が一愛犬が口にしてしまった場合の緊急時の対処法を解説します。愛犬の誤食事故を防ぐための日頃の注意点についても詳しく紹介します。愛犬と安全で健康な食生活を送るために、今日からできることを実践していきましょう。

犬に与えてはいけない危険な食べ物リスト

犬に与えてはいけない代表的な食材と、その危険性を理解しておきましょう。ほんの少量でも危険なものもあります。

1. ネギ類(玉ねぎ、長ねぎ、ニラ、ニンニク、ワケギなど)

  • 危険性: ネギ類に含まれる有機チオ硫酸エステルという成分が、犬の赤血球を破壊し、貧血(溶血性貧血)を引き起こします。加熱しても毒性は消えません。
  • 中毒症状: 嘔吐、下痢、食欲不振、元気消失、ふらつき、尿の色が赤褐色になる(血色素尿)、黄疸、呼吸困難など。
  • 注意点: ハンバーグやカレー、すき焼きなど、玉ねぎが使われている人間の料理にも注意が必要です。加工食品(ネギエキス入りスープなど)にも注意しましょう。

2. チョコレート・カカオ製品

  • 危険性: チョコレートに含まれる「テオブロミン」という成分が、犬にとっては分解されにくく、中毒症状を引き起こします。カカオ含有量が多いもの(ダークチョコレートなど)ほど危険性が高まります。
  • 中毒症状: 嘔吐、下痢、多飲多尿、落ち着きがない、興奮、ふるえ、不整脈、痙攣、重篤な場合は死に至ることもあります。
  • 注意点: チョコレート味のパンやお菓子、ココア、カカオ豆なども危険です。

3. ブドウ・レーズン

  • 危険性: 原因物質は特定されていませんが、少量でも急性腎不全を引き起こす可能性があります。皮や種も危険です。
  • 中毒症状: 嘔吐、下痢、食欲不振、元気消失、腹痛、多飲多尿(初期)、尿量の減少や無尿(進行期)など。
  • 注意点: ブドウジュース、ブドウパン、レーズン入りのパンやお菓子なども危険です。

4. キシリトール

  • 危険性: ガムや歯磨き粉、お菓子などに含まれるキシリトールは、犬のインスリン分泌を急激に促進し、血糖値を異常に低下させます(低血糖)。肝不全を引き起こす可能性もあります。
  • 中毒症状: 嘔吐、元気消失、脱力、ふらつき、痙攣、昏睡など。非常に少量でも危険です。
  • 注意点: 人間用のキシリトール入り製品は犬の届かない場所に保管しましょう。

5. アボカド

  • 危険性: アボカドに含まれる「ペルシン」という成分が犬に毒性を示す可能性があります。特に鳥類には毒性が強いですが、犬にも中毒症状を引き起こすことがあります。
  • 中毒症状: 嘔吐、下痢、食欲不振、元気消失、呼吸困難、浮腫など。
  • 注意点: 果肉だけでなく、皮、種、葉も危険です。

6. ナッツ類(マカダミアナッツ、アーモンドなど)

  • 危険性: マカダミアナッツは原因不明ですが、中毒症状を引き起こします。他のナッツ類も消化不良、膵炎のリスクがあります。
  • 中毒症状(マカダミアナッツ): 嘔吐、元気消失、脱力、ふるえ、関節の痛み、歩行困難など。
  • 注意点: 高脂肪で消化しにくいものが多いです。

7. 生卵の白身

  • 危険性: 生の白身に含まれる「アビジン」というタンパク質が、犬の体内で重要なビタミンである「ビオチン」の吸収を阻害し、ビオチン欠乏症を引き起こす可能性があります。皮膚炎や被毛の異常が見られることがあります。(加熱すればアビジンは不活性化するため安全です)。

8. 加熱した骨

  • 危険性: 加熱することで骨が脆くなり、砕けやすくなります。砕けた骨の破片が消化管を傷つけたり、喉や消化管に詰まったりする危険性があります。

9. その他の注意すべき食品

  • アルコール: 犬はアルコールを分解する能力が低く、少量でもアルコール中毒を引き起こし、神経症状や呼吸抑制、低血糖などを起こします。
  • カフェイン含有飲料(コーヒー、紅茶、エナジードリンクなど): チョコレートと同様に、犬に有害な成分が含まれています。
  • 香辛料、大量の塩分・糖分: 体に負担がかかり、消化器症状や腎臓病、糖尿病などの原因となることがあります。
  • 生の豚肉・鶏肉: サルモネラ菌やカンピロバクターなどの細菌、寄生虫のリスクがあります。必ず十分に加熱して与えましょう。
  • イカ、タコ、エビ、カニなど: 消化しにくく、消化不良や嘔吐、下痢を引き起こすことがあります。与える場合は少量にし、加熱して細かく刻みましょう。
  • 乳製品(牛乳など): 犬の中には乳糖不耐症の犬が多く、下痢や軟便を引き起こすことがあります。犬用ミルクや乳糖分解牛乳を選びましょう。

もし愛犬が危険な食べ物を食べてしまったら?緊急時の対処法

万が一、愛犬が危険なものを口にしてしまった場合は、慌てずに冷静に対応することが重要です。

1. 落ち着いて状況を把握する

  • 何を: 食べたものの種類(商品名、パッケージがあれば持参)。
  • いつ: 食べた時間。
  • どのくらい: 食べた量。
  • 愛犬の様子: 現在の症状(嘔吐、下痢、元気がない、震えなど)。

2. すぐに動物病院に連絡する

  • 夜間や休診時間でも、必ず緊急病院に連絡してください。
  • 食べたもの、食べた量、時間、現在の愛犬の症状を正確に伝えます。
  • 獣医師の指示に従い、速やかに動物病院へ向かいましょう。

3. 自己判断で吐かせようとしない

  • 素人が無理に吐かせようとすると、誤嚥(ごえん)による肺炎や食道損傷の危険性があります。
  • 特に、食べたものが鋭利なものや、酸性・アルカリ性のもの、ガソリンなどの油性物質である場合は、吐かせるとさらに危険です。
  • 獣医師の指示がない限り、何も与えたり、吐かせようとしたりしないでください。

4. 病院へ持参するもの

  • 食べたものの現物、またはパッケージ。
  • 残っている嘔吐物や下痢便があれば持参すると、診断の手助けになります。
  • 愛犬の母子手帳(ワクチン接種歴、既往歴など)もあれば便利です。

愛犬の誤食事故を防ぐための日頃の注意点

誤食事故のほとんどは、飼い主さんの注意で防ぐことができます。

  • 危険な食べ物を犬の届かない場所に保管する: テーブルの上、カウンター、床などに放置しない。特に低い位置にある棚やゴミ箱は要注意です。
  • ゴミ箱には蓋をする: 犬が漁れないように、蓋つきのゴミ箱を使用しましょう。
  • 食事中は目を離さない: 人間の食事中や調理中は、犬を別の場所に移動させるか、ケージに入れるなどして目を離さないようにしましょう。
  • 来客時も注意を払う: 来客者が犬に食べ物を与えてしまう可能性があります。事前に「犬には食べ物を与えないでください」と伝えるなど、協力を求めましょう。
  • 散歩中も拾い食いに注意: 道端に落ちているものや植物を拾い食いしないよう、リードを短く持ち、常に注意を払いましょう。
  • 危険なものと認識させるトレーニング: 「ダメ」「放せ」などの指示をしっかり教え、いざという時に止められるようにしておきましょう。

まとめ

愛犬の命を守るために、知っておきたい危険な食べ物

愛犬の健康と命を守るためには、犬に与えてはいけない危険な食べ物について飼い主さんが正しい知識を持つことが不可欠です。人間にとっては問題のない食品でも、犬にとっては重篤な中毒症状を引き起こす可能性があります。好奇心旺盛な愛犬が誤って口にしないよう、日頃から食品の管理を徹底し、拾い食いや与えすぎに注意を払いましょう。

万が一、愛犬が危険なものを食べてしまった場合は、慌てずに、すぐに動物病院に連絡し、獣医師の指示に従うことが何よりも重要です。愛犬と安全で健康な毎日を送るために、今日からできることを実践し、楽しい食生活を築いていきましょう。

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